不断水分岐とは?水を止めない仕組みやメリットをプロが解説!

皆さんこんにちは。山梨県富士吉田市を拠点に、給排水衛生設備や空調設備工事を手掛ける柏和設備株式会社です。


水道工事の資料や求人を見ているときに、「断水させずにどうやって新しい水道管をつなぐんだろう?」そう思うことはありませんか?専門的な技術だけに、具体的な仕組みや施工の手順について疑問や不安を抱えている人もいるでしょう。


実は、不断水分岐工法という特殊な技術を使えば、近隣への断水影響をゼロに抑えながら安全に新しい管を分岐させることが可能です。


そこで今回は、不断水分岐工法の仕組みやメリット、デメリット、具体的な施工手順から費用の目安までを分かりやすく解説します。


水道工事のプロを目指したい方や転職を検討している未経験者はもちろん、特殊技術に興味がある方もぜひ参考にしてみてください。


■不断水分岐工法の仕組み

水道の本管(メインのパイプ)から新しく枝分かれする管をつなぐ際、水を止めることなく分岐工事を行う技術です。通常なら近隣一帯を断水させる必要がありますが、この工法を使えば生活への影響を最小限に抑えられます。


特殊な器具を使い、水圧がかかった状態でどのように作業を進めるのか、その仕組みを具体的に解説します。


・水を止めない工事の原理

この技術の最大の特徴は、既設(今すでに使われている)の本管に穴をあける間も、常に水が流れ続けていることです。本管の周りを特殊な継手(つなぎ手)で密閉し、その内側で穴をあける穿孔(せんこう)作業を行うため、外に水が漏れ出すことはありません。


イメージとしては、満タンに水の入った袋に、水がこぼれないようパッチを貼ってからその内側に穴をあけ、新しいストローを差し込むような高度な止水技術です。


・割T字管と専用バルブ

施工には、割T字管(本管を上下から挟み込む金具)と、不断水分岐専用の仕切弁(水を止めたり流したりするバルブ)を使用します。まず本管に割T字管を設置し、その上にバルブを取り付けます。


このバルブが、のちに穿孔機(穴をあける機械)を抜き差しする際のゲートのような役割を果たします。メーカーごとに製品の種類は異なりますが、水圧に耐えながら確実に接合できる強度が求められる重要な部品です。


・穿孔機による作業手順

実際の作業では、設置したバルブを開いた状態で穿孔機を挿入し、本管に分岐用の穴をあけます。穴があいた後は、穿孔機をバルブの外側まで引き戻してからバルブを閉じることで、通水(水が流れる状態)を維持したまま機械だけを取り外せます。


その後、新設する管をバルブの先につなげば完了です。この一連のプロセスにより、周囲の蛇口から水が出なくなるトラブルを完全に防ぎながら、安全な施工が可能になります。


■メリットとデメリット

不断水分岐工法は、水道工事における画期的な技術ですが、全ての現場で最適というわけではありません。最大のメリットは生活への影響を最小限にすることにありますが、施工にあたっては注意すべき点も存在します。


・断水がいらないメリット

最大のメリットは、工事中も一切の断水が発生しないことです。病院や飲食店、工場など、一時的な水の停止が大きな損失に繋がる施設が周辺にある場合、この工法は非常に有効です。


また、周辺住民への断水周知の手間を省けるだけでなく、通水(水が流れる状態)を続けたまま施工できるため、工事後に水が濁るリスクも抑えられます。地域の生活を守りつつ、スムーズに新しい管を分岐できる優れた方法です。


・事前に確認すべき注意点

この工法を安全に行うには、いくつかの注意点(気をつけるべき点)があります。まず、既設(今使っている)の本管が古くなってサビついている場合、継手を設置する際に管が壊れる恐れがあるため事前の調査が重要です。


また、通常の工事に比べて専用の部材や機械が必要になるため、費用が高くなる傾向にあります。管の種類や口径(管の太さ)によって使える製品が限られるため、確実な施工技術が必要不可欠です。


■使用する部材と掘削寸法

不断水分岐工法を安全に行うためには、現場に合った適切な部材選びと、作業スペースの確保が欠かせません。水道管には多くの種類や太さがあるため、それぞれの状況に合わせた準備が必要です。ここでは、工事で使用する継手(つなぎ手)の種類や、施工時に土を掘る範囲の目安について解説します。


・割T字管の形状と寸法

工事の要となるのが割T字管(わりてぃーじかん)という継手です。これは既設(今ある)の本管を上下や左右からサンドイッチのように包み込んで固定する器具です。


本管の太さと、新しく取り出す枝管の太さに合わせて、さまざまな形状や寸法が用意されています。メーカーによって製品の細かな仕様は異なりますが、水漏れを防ぐための強固なゴム製のシール材が内蔵されているのが特徴です。


・gx管や塩ビ管の対応

現場で使われている水道管には、丈夫なダクタイル鋳鉄管(gx管など)や、加工しやすい塩ビ管、ポリエチレン管など、さまざまな種類があります。不断水分岐工法は、これらほとんどの管の種類に対応可能です。


ただし、管の材質によって取り付ける継手のジョイント(接続部)構造が変わるため、事前に管の素材を正しく把握し、専用の部材を用意することが施工を成功させるポイントです。


・施工に必要な掘削寸法

穿孔機(せんこうき)という大きな機械を使って穴をあけるため、通常の工事よりも広い作業スペースが必要です。この土を掘る範囲のサイズを掘削寸法(くっさくすんぽう)と呼びます。


管の周りに機械をセットし、職人が安全に動けるだけの広さを確保しなければなりません。管の口径(太さ)が大きくなるほど、必要な掘削スペースも広くなるため、事前の現場調査で正確な寸法を計画することが大切です。


■工事価格と費用の目安

不断水分岐工法の費用は、一般的な断水を伴う工事と比べて高くなる傾向にあります。これは、水を止めるための特別な手続きや近隣への通知が不要になる一方で、高度な技術と専用の部材が必要になるためです。具体的な費用の内訳や、価格を左右する要素について見ていきましょう。


工事価格を決定する大きな要因は、管の口径(太さ)と使用する部材の種類です。太い本管から分岐させるほど、使用する割T字管やバルブのサイズが大きくなり、部材費が上がります。


また、穿孔(せんこう)作業を行う専門の技術者を呼ぶための費用や、大型の穿孔機を使用するための経費も含まれます。さらに、道路を掘り起こす範囲や、舗装(道路の表面をきれいに直すこと)の面積によっても全体の費用は変動します。


正確な見積もりを出すためには、管の深さや埋設されている環境を把握するための事前調査が欠かせません。断水による周囲への影響を最小限に抑えるメリットを考えれば、価格以上の価値がある工法といえます。


■まとめ

今回は、水を止めずに水道管をつなぐ「不断水分岐工法」の仕組みやメリット、施工のポイントについて解説しました。


この工法は、地域の生活環境を守りながらインフラを整備できる、非常に高度で重要な技術です。適切な部材選びと確実な施工技術によって、安心・安全な水の供給が支えられています。


■特殊な技術を身につけて活躍するなら柏和設備へ

山梨県富士吉田市の柏和設備株式会社では、現在、共に働く新たな仲間を募集しています。

当社は、不断水分岐工事のような高度な専門技術も積極的に取り入れ、地域のライフラインを守り続けています。


・一生モノの特殊技術を学べる環境

不断水分岐工法は、どこの会社でも簡単にできる仕事ではありません。当社で働くことで、水道工事のプロの中でもさらに一歩進んだ「特殊技術」を身につけることができます。


未経験の方でも、ベテランの職人が一から丁寧に指導します。難易度の高い工事を成し遂げた時の達成感は、この仕事ならではの醍醐味です。


・最新の設備と道具で安全に働ける

当社では、職人が安全かつ効率的に作業できるよう、穿孔機などの専用機器や最新の道具をしっかりと整えています。


また、公共工事がメインのため仕事量が安定しており、新しい技術を学ぶためのサポート体制も充実しています。腰を据えて、確かな技術を磨いていきたい方にぴったりの職場です。


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